皆さんトウフックしてますか?
上級者の真似をしてみても、なんだかしっくりこないですよね
今回はそんなトウフックをバッチリ効かせる方法を書いていきます
トウフックとは?
ホールドに足の甲(トウ)を引っ掛けて身体を安定させるムーブです
ヒールフックと並べて話される事が多いですが、個人的に全く別物です
ちなみにトゥではなくトウが正解です
ただ口ではトゥって言っちゃいますよね(笑)
どうやるの?
ヒールフックが動き出しのムーブに対して、トウフックは動き終わりのムーブです
安定している体勢からは効きません
足の甲がむず痒いだけです(笑)
トウフックは壁から剥がれる力を利用したムーブです
その為安定した体勢では効かないのです
そっと掛けた後ワザと体勢を崩したり、足を切ったり、無理矢理次のホールドを取ろうとすると効いてきます
一度効くと解除するまで効き続けるので、そこからは非常に楽に登れます
ただ不安定な体勢で効かせているという事は、解除の際に振られが発生します
自分の保持力と相談してどこで解除するか決めて下さい

コツを教えて!
- 不安定な体制になる
- トウの角度を固定する
この2点です
不安定な体勢にする理由は前述の通りです
効かないと言っている人は安定した体勢で掛けようとしている事が多いです
トウの角度を変えないのは一度効くと、
あんまりコツって無いですね(笑)
どのように体勢を崩せばいいかは、色々な課題を登って身体に覚えさせて下さい
慣れてくると必ず足が残るので、普通に踏むより楽になります
踏むのもトウするのも一緒なんじゃないかなって錯覚に陥ります(勿論そんな事はない)
トウフックのココが危ない!!!
ヒールフック同様に非常に強固に効いているので、落ちる際に残置する恐れがあります
掛けるときは必ず落ちる事を頭に入れてトライしましょう
また、コーディネーション(連続)系の動きでは勢いよくトウをかける事があります
まるでサッカーのトウキックの様に(笑)
トウのラバーはソール(シューズの裏側)やヒールと違って薄いです
そんな薄いところで岩の様なホールドを蹴っ飛ばしたら痛いに決ま
フワッと動いてそっと掛ける様にしましょう
トウフックが効かない!!!
- 効いている感じがない
- 動きに負けて解除されてしまう
- 滑ってしまう
・効いている感じがない
体勢の崩し方が不十分な可能性があります
力のかかる向きを考えて掛けてみましょう
・動きに負けて解除されてしまう
トウの角度を維持出来ていないかもしれません
トウ筋(正式な名前は不明)を鍛えましょう
・滑ってしまう
トウをかけている位置にラバーが無い可能性があります
2本、3本締めのベルクロ(マジックテープ)やレースアップ(ヒモ)のシューズは、構造的にトウのラバーが少ないです
1本締めのベルクロやスリッパタイプ(ベルクロやレースの様な締める機構が無いタイプ)のシューズはそれらに比べるとラバーが大きいです
後はラバーが柔らかい方が掛かりがいいです
5.10のVXiは最高でした
まとめ
- 不安定な体勢にする
- トウの角度を固定する
- 落ちる事を想定しておく
これら3点を意識すると今までよりずっと効いてきます。
感覚を掴めば簡単なムーブなので、とにかく実践しましょう。
理屈をいくら頭に入れても、身体に落とし込まないとできないのがスポーツです。
トウフックを自由に効かせられると、上級者への扉が見えてきます!
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