「手や足をホールドから離すと剥がされる気がして、手が離せなかった」という経験はありますか?
それは体勢が安定していないからなんです。
ここでは安定するための超基本である3点支持について書いていきます。
三点支持は構えのようなもので、遠いホールドが取れるようになるわけではない。
そのため本記事と合わせ正対、側対も読んでいただきたい。
・三点支持ってなに?
手と足のいずれか3点で三角形を作れば、三脚のように安定して立つ事ができる。
腕で身体を引きつけ安定させる必要がないため、疲れにくく初心者でも長時間登れるようになる。
・手を出す時の基本姿勢
胸の辺りでホールドを持ち、そこを頂点に三角形を足で作る。
これでもう一方の手を放しても、体がめくれたりしなくなります。
なので、この状態で次のホールドを取りに行くのが基本の形となります。
・足を移動する時の基本姿勢
ホールドを取りにいく時とは逆の三角形を作ればよい。
具体的には両手でホールドを持っているので、その間に足を置くようにする。
足を置けたらもう一方の足が自由になるので、次の手を出しやすい位置に置く。

・コツは?
クライミングをやったらわかるだろうが、常に取りに行ったり置きに行ったりしているわけではない。
そのほかの時間でいかに筋肉を使わないかで、疲労の度合いが大きく変わってくる。
ここで鉄棒にぶら下がる自分自身を想像してみよう。
①と②ではどちらが楽だろう?
①腕を伸ばし鉄棒にぶら下がる
②懸垂のように腕を曲げてぶら下がる
考えるまでもなく①が楽ですね。
腕を曲げるということは、筋肉を収縮させているということです。
そして筋肉は収縮させたり、収縮した状態を続けると疲労が多くたまってくる。
乱暴に言えば、こういった仕組みで②だと大変になる。
クライミングでも同様のことが言える。
腕で体を壁側に引き寄せ続けていると、疲れてしまう。
そのため、腕を伸ばせる方法をこれから解説します。
片手と両足で三角形を作れていれば安定しているので、重心を後ろにかけても落ちることはない。
重心を後ろに移動しつつ、腕を伸ばしていくと負担は少なくなる。
ただ後ろに重心を移動するのではなく、腰を落として斜め後方に重心を移動する。

この時重心を後ろにしたままだと距離がでないので、一瞬だけ腕で身体を引きあげる。

・まとめ
以上を完璧に理解し、実際壁に取り付き実践したとしても、違和感があるだろう。
違和感を解消するには、実践し続け自分なりの感覚を持たなければならない。
クライミングとは理論をもち、行動しなければ身に付かないのだ。
“知行合一”これを胸にこれからクライミングに向き合っていただきたい。
また、重ね重ねになるが三点支持は構えのようなもので、遠いホールドが取れるようになるわけではない。
そのため本記事と合わせ正対、側対も読んでいただきたい。
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